【障害者雇用の就活】企業見学とは?メリットや見学時の注意点を解説

障害者雇用を実施している企業の中には、見学を受け入れている企業も増えてきました。今まで一般就労をしてきた方にとっては「そもそも企業見学ができるなんて知らなかった!」「企業見学ってどんなことをするの?」と思うかもしれませんね。

本記事では、障害者雇用の企業見学がどんな風に行われているかを解説し、参加するメリットや参加時の注意点を、実際に参加したメンバーの体験談を元にお伝えします。

目次

企業見学とは?

企業見学とは、実際に企業へ行って社員の方からオフィスや作業スペースを案内してもらうことです。

障害者雇用では、企業見学を個別に受け入れたり企業見学会を開催したりする企業が少なくありません。

また、ZOOMなどオンラインで参加できる企業見学会も増えています。

企業見学でやること

企業見学の内容は会社によってさまざまですが、次のような内容を実施している会社が多いです。

  • 会議室などで、資料を見ながら企業概要や業務内容の説明を聞く
  • 採用担当者や現場担当者の方に案内してもらいながら、社内を見て回る
  • 障害者雇用で働く社員にインタビュー
  • 選考フローなど、採用に関する説明を聞く
  • 質疑応答

企業見学に参加した方がいい?

企業見学は、入社を検討したり就職活動をしていたりしている当事者、企業のどちらにもメリットがあります。

企業見学のチャンスは、ぜひ活用することをおすすめします。

当事者にとってのメリット

企業見学によって、求人票からは分からない、企業の雰囲気や仕事内容を知ることができます。

どんな人が働いているか、人数は多いか少ないか、物音や人の話し声はどうか、ゆったりとしているか慌ただしいか…

自分に合う雰囲気かそうでないかは、ある程度見学で判断できる場合もあります。

企業にとってのメリット

企業見学は、採用する側にとってもメリットがあります。

特に、地元の中小企業や消費者向けの事業をしていない企業の場合、見学を受け入れることは色々な人に自社を知ってもらうチャンスになります。

また、見学者に興味を持ってもらい応募者が増えることで、より自社にマッチする人材を獲得しやすくなるのです。

企業見学に行く時期

企業見学に参加したからといって、絶対にその会社に応募しなければいけないわけではありません。

「就職活動はまだ先だけれど、障害者雇用のイメージをつかみたい」という理由で参加するのもOKです。支援者と話し合って、参加できるときには積極的に参加してみましょう。

企業見学に参加する方法

企業見学に参加するには、いくつか方法があります。

  • 支援機関に来た見学案内に、支援機関経由で支援者が申し込む
  • ハローワークに掲載されている求人に自分で問い合わせて、見学が可能か聞いてみる
  • 企業のホームページやSNSから、自分で問い合わせて見学が可能か聞いてみる

企業見学に参加するときのポイント

相手企業の方は、貴重な時間をとって迎えてくださいます。しっかり準備をして臨みましょう。

見学の「みどころ」をはっきりさせておこう

人それぞれ、働くうえで気になるポイントがあるはずです。自分なりの見学の目的(求人票からはわからない、実際に見て確かめたいこと)をはっきりさせておきましょう。

社会人にふさわしい振る舞いを心がけよう

企業見学は実際に企業を訪問し、初対面の人と会うイベントです。相手は仕事として見学を受け入れていますので、見学する側も「仕事として訪問する」意識を持ちたいものです。

社会人にふさわしい振る舞いや言葉づかいは、長い時間をかけてこそ身についていきます。日ごろから積み重ねていけば、企業見学が決まって慌てることもありません。

・相手の顔(できれば目)を見て話を聞く
・相手が聞き取りやすいように、はきはきと話す
・おじぎは体ごと相手の方を向いて、正面から
・必要なことはメモをとる
・何かしてもらったら「ありがとうございます」と感謝を伝える
(例:ドアを開けてもらった時、資料を手渡された時、飲み物を出してもらった時など)

企業見学のNG行動

企業見学は選考とは異なりますが、採用担当者と会うため悪印象を与えないよう気をつけるに越したことはありません。マナーを逸脱した行動は「入社して大丈夫だろうか?」と思われかねないため、支援員が同行している場合は一緒に行動しましょう。

企業見学に行ったメンバーの体験談

ハローワークの求人で「見学可能」と書かれていた企業に見学を申し込み、訪問しました。事務所内を案内してもらったら、働いている人たちの雰囲気が自分と合わないような気がして、なんだか居心地が悪く感じました。求人票に書かれていた待遇は良かったので、見学しなければ普通に応募していたと思います。

いちすけさん
いちすけさん

実際にその場に身を置いてみることで、初めて雰囲気が分かりますよね。

聞いたことがない名前の会社でしたが、支援者のすすめもあって見学に行きました。行ってみると、企業の方は皆さん優しく親切で、楽しそうに働いている様子が伝わってました。すでに働いている障害者の方も数名いて、実際にコミュニケーションをとる様子を見ることができて安心しました。

いちやまさん
いちやまさん

社員の方々がどんな風にコミュニケーションをとっているか、見ることができたのは大きな収穫ですね。

企業見学で自分に合った職場を見つけよう

企業見学は、将来入社するかもしれない会社との貴重な接点になります。実際にそこで働くことをイメージしながら、企業見学に参加してみましょう。

企業見学を経験することで、自分の仕事に対する価値観や理想の働き方を見つけていくこともできます。チャンスがあれば、ぜひ企業見学に行ってみてくださいね。

なおエナベル市川では、企業見学のセッティングから当日の同行までサポートしています。一人で企業見学に行くのが不安な方は、ぜひご相談ください。

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